就職できたのか?
3月から「Webデザイナー」を目指し、開始した職業訓練校が、5月末で修了し6月から就職活動をおこなっていく旨を前回の記事に書いていた。
その結果はというと、Webデザイナーとしては就職しなかった。
でも就職は「できた」。
雇用形態は派遣社員。Webディレクターのアシスタントとして働けることになった。
ざっくりとした仕事内容としては、ディレクターがお客様と決めた企画や方向性を元に、専用のCMSに内容を搭載していくもの。そのほか専用のCMSでは表現できないデザインの部分は、デザイナーさんにカスタマイズを依頼。あがってきたものをチェック、必要に応じて修正をおこなう仕事である。
実際にゼロから手を動かして構築をしていくという仕事ではないが、Webページが出来上がるまでのひと通りの流れに、アシスタントという立場で関わることができる。職種未経験でかつ、半年ぶりの社会復帰という身分としては、とてもスタートとしてはいいのではないかと思っている。
転職活動は何をした?
大きくは2つ。派遣会社2社から紹介をもらうのと、転職サイトで自ら応募する方法だ。結果は、派遣会社からの紹介で仕事が決まった。
派遣会社は登録をするとコーディネーターとの面談がすぐに入る。わたしは、電話で話すタイプとオンラインで顔を合わせながら行なうタイプだった。いずれも面談時間は大体1時間ほど。そのうち1社の面談中に案件が紹介され、翌々日に面談。翌週には「お願いします」と返事をし就職が決まった。その期間は1週間。想像している以上に早く、「決める時間がない」「比較検討できない」という状況で、すごく悩んだ数日間だった。
転職サイトは、doda・Green・FindJobを利用。FindJobは8月でサービスが終了してしまうので、件数も少なく情報収集のみとした。
dodaは、掲載企業も職種も多いが、逆を言うと希望職種に絞り込みが大変だった。それとユーザー側の機能も多く、使いこなすまで至らなかった。またエージェント相談を利用しないか?という勧誘電話が頻繁にかかってきたのが少し煩わしかった。それと比較しGreenは、探している感じの求人が多い感触だったが、早々に派遣会社からの紹介案件が決まりそうだったので、こちらもあまり深く使えず。
その期間に数社、気軽な気持ちで応募してみたが、結果は不合格。わかっているけどやっぱりちょっと凹んだ。就職が決まり、全ての返事を待たずに退会をすることになった。
番外編
派遣会社と転職サイトの利用以外に、「SNSの投稿」が有効だったと感じている。わたしはFacebookとYOUTRUSTに、「今の状況」や「これからやってみたい仕事」というのを投稿してみた。
*YOUTRUSTとは:知り合いの知り合いまでがつながれる採用プラットフォーム。比較的スタートアップ系人事が使っているので、これまでのわたしの経歴と比較的相性が良い。
Facebookでは100人も友人がいないのだが、その半分以上がリアクションをくれ(CVめちゃ高い)、前職の別部署別職種の方や、他社に転職した人事から連絡があった。YOUTRUSTの方でも、初めましての会社3社と面談できたりした。いずれも、わたしの今までのキャリアとこれから志向性を加味して、Webマーケターや事業推進系の提案をしてくれる企業もあった。
今回は、「Web制作の現場経験を得る」ことを第一優先にしたので、選考に進むことはなかったのだが、次の次のキャリアを考える際の第一歩となってので、アクションをしてみてよかったかな、と思う。
早めに就職が決まった要因とは?
実務未経験で年齢的にも厳しだろうと思い、就職活動は苦戦することを予想していた。信頼している人生の先輩に、「この時期に凹んでいると思うんで、励ます目的の食事会をやってください」とあらかじめブッキングしていたほどだ。
当たり前だが、実務経験がない場合の戦い方は、これまでの職場で得てきた「ポータブルスキル」のアピールをするしかない。それがうまくハマったことが今回の要因になると考えている。
*ポータブルスキルとは:職種の専門性以外に、業種や職種が変わっても生かすことができる職務をおこなう上でのスキルのこと。例えば、社内でのコミュニケーションやスケジュール管理など。(参考:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/VocationalAbilityDiagnosticTool/Step1)
職業訓練校の授業でも考える時間があったのだが、派遣会社のコーディネーターさんと「今回応募する職種に対して、特に発揮できるスキル」について整理をした。
ちなみにわたしは、週刊誌の広告営業とスタートアップでのカスタマーサクセスの経験があり、それを踏まえ「顧客折衝力」「企画力と実行力」「進行管理」などがポータブルスキルとしてあてはまると考えた。
今回就職が決まった職種に関しては更に深掘りをし、広告営業で培ったマルチタスク(複数原稿を、社内と社外の人とコミュニケーションして進行する)や文章校正経験(決してミスできない紙媒体の原稿チェック)をアピールすることにした。またスタートアップで働いたので、指示待ち姿勢ではなく自分で考え動ける人物であるということも添えた。
力不足を実感したこと
多く見積もっても転職活動期間はわずか2週間。その間でも実力不足を痛感することはあった。というか不安しかなった。
それは、ポートフォリオサイトの完成度だ。Twitterで見かけたこのnote記事「未経験から転職を成功させた!駆け出しデザイナーのめっちゃいいポートフォリオまとめ10選」では、駆け出しデザイナーのポートフォリオがまとめられているのだが、一目見て凍った。
実務未経験といえど、学んでいる期間が違ったり、素地として持っているデザインセンスが段違いだった。現時点での自分のポートフォリオが、デジタルタトゥーになるのではないかとヒヤヒヤしているわたしは、この方々と競り合っていくレベルにはもちろん到底達していない。スキル重視で選考される転職サイトでの応募では、話にならないだろう。スキルの向上とポートフォリオの磨き込みをしないと相当難しいだろう。
コーダーを目指したいなら、HTMLやCSSを学んだ後に、Sass、JavaScript(jQuery)、PHP、Worpressなどに学びを発展させた方が良さそうだ。デザインであれば、PhotoshopやIllustratorを極める必要があるだろう。あとは、個人で案件を受けられるようになるには、よく見る化粧品とかサプリみたいなプルプルキラキラLPデザインなども勉強した方がいいのだろうとも思った。
色々と中途半端だなと自覚を得られたのは悲しいけれど、ある意味いいことだと捉えている。派遣社員という、働く時間や役割がきちっと明確になっている立場をフル活用して、平日帰宅後や週末の時間を勉強に充てていきたいと思っている。
おまけ-最近の学び
・DTP Transitの「朝までフォトショ」というイベント
総勢25人が持ち時間10分で各々のテーマ発表をするのだが、どれも興味深かった。生きた知恵を知ることができるし、photoshopってめっちゃ面白いやん!と思えた。定期的にさまざまな内容のイベントが開催されているみたいなので、今後も参加したい。
・「パッと目を引く! タイトルまわりのデザイン表現」
デザイナーの給湯室で、紹介されていた本。パラパラめくってはへぇ~となっている。2017年と少し前の本なので中古で安く買えた。
・「誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論」D.A.ノーマン
友人に教えてもらい、図書館で借りた。初見では結構難解に感じたが定期的に手に取ると良さそう。要約をしているYoutube動画を探して、知識補完した。
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