アラフォーの社会復帰。「職業訓練校」卒業者は無事に生き延びる(契約更新済)

帰り道に見上げるビル群と空 キャリア・転職

就職して1ヶ月

職業訓練校を卒業したWebデザイナー(ディレクター)志望のアラフォー。契約は切られず、なんとか1ヶ月半後までは更新が確定している。

現在の仕事内容としては、ディレクターがお客様と決めた企画や方向性を元に、専用のCMSに内容を搭載していくもの。そのほか専用のCMSでは表現できないデザインの部分を、デザイナーさんにカスタマイズを依頼。あがってきたものをチェック、必要に応じて修正をおこなう仕事。
(前回のお話:https://okawarikudasai.com/hellotraining_webdesigner4/

ちょっとずつ一人でできることも増えているが、担当したWebサイトの公開は先。
勤務先のお客様はWebサイト制作だけが目的ではないため、興味度合いも異なる。初回の打ち合わせ時間も短いので、ディレクターからの共有・指示を確認し顧客情報を頭に入れた上で、お客様やお客様のお客様を妄想していくことが必要だ。

業界特化型ビジネスなので、長く働いていることで知識の引き出しが多く・深くなっていくのだが、わたしにとっては全てが初めて。調べながらやっていると、予め想定された工数時間ギリギリになってしまうし、脳みそにエンジンをかけている時間も長い。
定時にきっかりに上がっても、家時間をぼーっと回復時間に充ててしまうことが多い。これがアラフォーの体力かとも思う。

それでもできる限り精一杯やっている中で、評価されてるな、自分的にうまくやれているかも、と思うこともある。

一つは、ストーリー作り。企業やサービスの解説をマンガにして、サイトに掲載する場合があり、場面設定やセリフを作成し、漫画家さんへ依頼をする。漫画自体は数ページととても短いので、載せられる内容をぐっと凝縮しなければならない。とはいえ中身の薄ペラいものは厳禁。絞り込みつつも、すらすら読めるおもしろ展開、漫画だからこそできるその企業やサービスの特色出しが重要と言われ、最初は「欲張り!」と混乱した。が、実際に何本か作成してみて、出来上がりに対しては上司からもまぁまぁな反応をもらえている。よってなんとかできている模様だ。

もうひとつは、ターゲットを妄想してサイトの内容を考え、ライティングすること。「基本だろ」という話なのだが、そこそこターゲットの解像度を上げて、いい筋のシナリオを考えられているみたいだ。業界未経験アラフォー派遣への一般的な期待値よりは、良い位置にいるらしい。
これまで求人広告作成の経験や、名もないスタートアップで「どうしたら自分たちのサービスが理解してもらえるだろう?」とひたすら考えていたことが、良い癖として身になっていたのかも。思いもよらない部分が地味に活かされていて、「ライティングが上手ですよね」と言ってもらえたのは、今の所最大の成果かもしれない。

社会人生活、問題なく戻れているのか

意外とすんなり戻れている。

3年間のリモートワーク後、半年間の休職だったので、朝起きて準備をして、決まった時間の電車をめがけて出かけることはしばらくしていなかったわたし。しかし、今は8時にちょうどに家を出発できている。しかも、しかも、お弁当を持って。

おかずは前日までに数品作り置きをしている。朝は冷凍ご飯を解凍し、おかずと一緒に詰めて持っていくだけの簡単弁当だ。
外食だとボリュームが多いし、コンビニご飯だと味がいまいち。ダイエットもしたいし、6ヶ月無職だったお財布にも配慮したい。そんなこんなで弁当を持参しはじめたのだが、好きな味付けの食事を、食べたい量持っていけるお弁当はかなりいい感じ。社内にお弁当族が多いので、なんとなく食べやすい。

ま、ま、満足〜お弁当満足〜しているわたしだが、もう一つ気に入っているものがある。それは通勤ルートだ。
勤務地に行くのに利用できる駅は2つあって、勤務地直結で雨にも濡れずに行けるルートと、もう一つは勤務地まで徒歩10分のルート。どちらもトータルの所要時間は一緒なので、わたしは後者のルートを使っている。それは電車に乗る時間が少ないのと、運動のため。9時前のコンクリートジャングルは驚くほど暑く、オフィスに着く頃は汗だくなのだが、混んだ電車に乗るのも同じくらいかそれ以上のストレスだったりするので、こちらを選択している。いい散歩にもなるし、都会の雰囲気やビルの隙間から見える空を眺める帰り道もリフレッシュになり、わりと気に入っている。

え、わたし働いている!と思った瞬間

通勤途中の乗り換え駅で、しばしば見かけるものがあった。それは「セブンティーンアイス」の自販機だ。気が付くと、最寄駅のホームにも設置してある。

金曜日の帰宅途中にわたしは無意識に、「今度1週間仕事をがんばったご褒美にアイスを買いたいな〜」と心で呟いていた。半年も働かずにいたわたしが、たかが1ヶ月働いたくらいで、いっちょ前に1週間の労をねぎらう感覚を取り戻していたのだ。自分でもびっくりした。想像以上に、当たり前の日常が自分に戻ってきているのだと感じた。

「セブンティーンアイス読本」なるものを、先日のコミケでゲットしたので、事前勉強しつつ、帰り道アイスは敢行したい。(「コミケ新世界:アラフォー非オタクの初めの一歩」

自主学習、今後得ていきたいもの

就職して、ちょっと落ち着いた頃にこのままではコーディングを忘れちゃうかもと思い、ProgateでHTMLとCSSを練習をしていた。

訓練校で学んだ内容より少し古めだったので、floatあたりが怪しくヒヤヒヤした。次に、訓練校ではほぼコピペ状態だった「jQuery」のコースを始めた。やっているうちに、これは「JavaScript」もやらないと条件分岐あたりの考えがわからない気がして、そちらに手を伸ばす。体得はしていないが、知らないよりも知っている方が今後のどこかに役立つだろうと思った。1ヶ月だけ課金すると決めて、毎日コツコツやった。

これから

最初に担当した2作目までは、自力でのライティングだったが、今後はChatGPTも活用していきましょうという流れが社内にあるので、うまく使いこなせるようになりたい。プロンプトを作ったり、思うような回答が出るまでChatで往復するより自分で作ってしまった方が早いのでは?とヤキモキしている状態なので、そこを脱せたら活用できているといえる状態なのかも。

色の知識、マークアップ、SEOライティングのスキルもしっかり身につけていきたいなと思っている。

帰宅後のんびりするのがルーティン化しつつあったので、お盆休み明けは少しピリッと姿勢を正してやっていこうと思うのであった。

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