はじめに
2023年2月〜3月のふらっと銭湯旅の記録。今回は「西武池袋線」沿線の銭湯２つを紹介しようと思う。個人的な感想やプチエピソードを中心とした内容のため、施設の詳細をお知りになりたい方は、ホームページやサウナ好きがいる「サウナイキタイ」あたりで収集していただきたい。
さてさて最近のお風呂のお供はこのGORELAX(ごリラックス) タオル。サイズや厚みが、体を洗うのも、腰に巻くのも、体を拭くのにも、ちょうどいい。
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そして何よりも、ゴリラを持っていると自分に自信が湧いてくるのが良い。
天然温泉 久松湯
ここは西武池袋線「桜台」駅近くにある銭湯。入浴料とサウナ料金1000円ちょっとで、このおしゃれな施設に入館できるのかと驚いた。名前の老舗感からは想像できないほどスタイリッシュな外観だ。それもそのはず、2014年にリニューアルオープンした新しめの銭湯。
早速脱衣所へ。ロッカーはカード挿入式というのか、小難しい仕様で鍵の開閉に手こずってしまった。夕方前の時間でも脱衣所は混雑しており、手短に準備を済ませてお風呂へ向かおうと焦った。
お風呂場の入り口で、洗面器とイスをピックアップして、洗い場に着く。それまでの間、なぜかわたしの後ろをピタッとついてくる女性がいた。わたしがのろすぎてじれてしまったのか、と心の中であれこれ思案していると、その人に声をかけられた。
「お姉さん黄色いパンツ？落ちてたよ」
ドキー！ドキー土器ー！
顔から湯気が立つのがわかるほど恥ずかしかったが、平静を装い丁寧にお礼を告げ、黄色のそれを救出しにいった。初回訪問の銭湯でなめられないための謎の防衛本能だった。
サウナは比較的コンパクトだった。備え付けられたテレビからはサスペンスドラマの再放送が流れている。ベテラン俳優と言われている役者がみんな若い。ひどく神妙な面持ちで演技をしているが、音声が聞こえない。その表情からセリフや展開を読み解くのに集中していると、時間が経っていた。
露天風呂は、岩で囲まれた浴槽でそのお湯は天然温泉だ。
サウナと水風呂を経て、いざ外気浴！とドアを引いて外に出ると、露天風呂に入っている人たちが、みんなこちらを向いてお湯に浸かっている。岩風呂だからか、猿が温泉に入っているシーンを想起してしまう。サウナでのぼせたのか？慌てて首を振った。
外のスペースは、庭のようなつくりでとっても開放的だ。空を仰ぎながら入浴や外気浴ができるのでとっても気持ちがいい。ひとつ難を言うのであれば、イスやベンチはなく、石の上に腰掛けるスタイルになるので、石がお尻にあたってちょっとばかし痛いということだろうか。
内湯はたっぷり広く、天井から光が差し込んでくるつくりになっているので、とても気持ちよく入浴できる銭湯だった。
五色湯
こちらは池袋のお隣「椎名町駅」近くの銭湯。2022年にリニューアルオープンしており、レトロでかわいい雰囲気と清潔感が両立している、とても居心地のいい銭湯だ。夕方〜夜にかけての時間は、年配者の他に、学生らしき人や親子連れなど幅広い年齢層が来ていた。
ロッカーは大きく、冬のかさばるアウターもすっぽり入った。
早速お風呂場へ向かう。白と黒の全体的にシックな壁や床と、ぼんやりとしたオレンジの照明がリラックスを誘ってくる。体を洗い、中温風呂へ。上がって髪や顔を洗い、高温風呂へ。体を徐々に温めて、サウナに向かう準備をする。
サウナは久松湯よりはゆったりしていた。
ここ五色湯で気に入ったところは、「外気浴スペース」だ。外にでると３〜４脚のイスが置いてある。四方の壁が高く空が見えるスペースはあまりなく暗い。夜の時間帯だったからか、その場に人がいたのだが、黒い壁に溶け込んでしまっているようで、ひと気を感じない。そのためマイペースにめちゃくちゃリラックスできた。
水風呂に入る時事件は起きる。階段がある方ではなく、ショートカットをして急に深くなる方からぽちゃんとした。想像以上に深かったので、ドキッとしたものの、２セット目なのである程度水深は想像できていたし、身長もそこそこあるので（160センチ以上）問題はなかった。しかし、その様子を向かいのお風呂で見ていたおばあちゃんが、バタバタしているのが横目に入る。視線を向けると、こちらに対してすごい剣幕で怒鳴っている。危ないよと注意してくれていたようだが、「バカだ」といった否定の言葉も聞こえて、ちょっと悲しくなった。その様子は、歯をむき出しにして人間に威嚇してくる猿のようだった。
あぁどうして風呂場で会うおばあさんは猿に見えてしまうのだろうか。怖さを紛らわすためにそんなことを考えたが、その日はそれ以降水風呂に入ることはなかった。
次回は行儀よく過ごし、暴れモンキーに説教されずに平和に過ごしたい。
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