お気楽散歩〜東京 浅草〜両国

炭焼きで焼かれた美味しいトースト たのしむ

2週間をもっと楽しむウィッシュリスト

お気楽無職生活も残り2週間になってきた。健康のためにプールに2日間通ったが、0.1kgしか体重が減らず…ストイックに過ごしても楽しくないと、朝から時間をフル活用できる「今」だからこそできることをしよう。そう思い直した。
そこで、わたしは行きたいお店をリストアップし、ノートに手書きをした。そして、リストの一番上に「ささやかで身近な Wish List」と題名をつけた。「ささやか」と少し控えめなのが、個人的にポイントだ。

#1 『ペリカンカフェ』

休みの日にこそできることと言えば、まずは、喫茶店で「モーニング」をすることが思い浮かんだ。美味しいコーヒーとシンプルなトーストをいただく。しかもちょっと安いのが、最強のコスパ感を思わせる。

名前こそ知っていて、以前店の目の前を通った時にすごく興奮した「ペリカン」。だがその日は用事があったので、パンを持ち帰るわけには行かず、好機を逃してしまった。初日は、そこへ行こうと思い立った。
ペリカンは、80年あまり浅草で食パンとロールパンを販売し、多くのファンがいるというお店。実は直営のカフェが、歩いて数分ほどのところにある。

9:45頃に到着し、すでに3〜4組が並んでいた。記名して待つのだが、この時間を無駄にしてはならないと、パン屋の「ペリカン」へ行き、食パン一斤480円を2つ購入してカフェへ戻った。ロールパンも欲しかったのだが、焼き上がりまで時間があり、予約すれば購入できるとのことだったので、食パンだけにした。電話でも予約ができるらしいので、確実に欲しい場合は、予約すればいいのかと知恵が付いた。

ペリカンカフェには、浅草という立地が理由なのか海外のお客さんもいた。直前に並んでいたのは6名のグループだったので、なかなか席が空かなかった。
ようやく入店でき、注文は炭焼きトーストセットに、スープも追加することにした。この日は寒波が来ており、入店できるころにはすっかり体が冷えてしまっていたからだ。
日替わりのスープは菊芋のクリームスープだった。ごぼうのような根菜の力強い香りがするスープに、フレッシュなオリーブオイルの風味がして、とても美味しかった。頼んで間違いなかった。
トーストは、少し小さいかな?と思ったけど、分厚くカットされており、カリッともちっとした食感はお腹を満たしてくれた。

外の列が賑わっている様子も見えたので、食べ終えてあまりゆっくりせずにお店を出た。モーニングの幸せをみんなでシェアできたほうがいいもんね。

10時半…腹ごなしに浅草へ

美味しいトーストに満足し、ノープランのまま歩き出す。浅草が近いので、散歩でもしようと動き出す。しかし安易な道のりではなかった。10分程度の道のりだったのに、寒すぎて目に涙を浮かべながらの散歩になってしまった。暖を取りたいと、ついユニクロに吸い込まれてしまう。オンラインで見ていたパンツの試着などをして、時間をつぶす。めぼしいサイズを見つけて店を出た。時計を見ると11時半近くになっていた。当然お腹は空いていなかったので、ランチをしなくても良さそうなカフェを探そうとした。
このあと「両国」方面へ行きたかったので、回り道をして浅草寺へ行こうかと思ったが、その気力がわかないほど外気は依然冷えていた。
そんなこんなで、浅草からまた蔵前方面に戻るルートとなった。
このエリアはカフェが多く、地図で見つけては店の前を通り吟味するのを繰り返し、2〜3軒見送ったあと、「ここは」と思うところが見つかる。

#2 『トロワ』

それが「トロワ」という白を基調とした、優しい雰囲気のカフェだった。
大きな通りから一本入り、さらに住宅地の奥だったが、だいぶ手前からその上品さが漂っていた。

余談だが、「トロワ」は最初に行ったペリカンカフェの真裏だった..。午前中わたしはこの辺をひたすらウロウロしていたのだ。それもゆとりのある時間の過ごし方と言えるだろうと自己肯定した。

スイーツを頼もうと、<平日限定>のティラミスやフルーツサンドにも心奪われそうになったが、定番のプリンをオーダーすることにした。お供にカフェラテを選んだ。
最初にカフェラテが来た。カップにふんわりこんもりきれいなラテアートが描かれていた。いつもブラックコーヒー派なので、自分で頼んでおきながら可愛らしいカフェラテに嬉しくなった。次いでプリンがやってくる。もちっむちっとしていて、わたしの好きな食感のプリンだ。でも素朴というほどでもなく、すこしクリーミーさがあるようだった。このお店の雰囲気といった感じ。プリンの上のクリームはなめらかで、小さく砕かれたコーヒー豆がアクセントになっていた。
12時半過ぎたころに、また外に数組の列が出来ており、人気店なんだなと思った。ここもまた美味しい幸せをみんなでシェアしようと退店する。

#3 『両国湯屋江戸遊』

ここまでのお店とは違い、別の方法で癒やしを得ようと温浴施設「両国湯屋江戸遊」 へ向かう。6つのお風呂とサウナ、岩盤浴施設があり、食事処やワーケーションできるフロアなど色々と揃っている。
「トロワ」から歩いて20分だったので、寒いけど散歩がてら向かった。寒さとは反対にとてもいい天気だった。

道すがら調べているとニフティのクーポンを見つけ、フロントでこれを提示すると利用料金 2,970円(税込)が1,800円になった。ラッキーだ。
体を洗い、湯に浸かって体を温める。いざサウナへ。そこまで熱くなく、サウナ初心者のわたしでも10分近く入っていられるほどだった。1時間に2回ほどオートロウリュが行われる。個室の真ん中にあるサウナの石に、水がかかると一気に熱い蒸気が出てきて、室内の気温がぐっと上がるのだ。
座る場所(上か下かや入り口に近いかなど)だったり、蒸気が出たりなど、案外原始的なことで体感温度が変わるということに、サウナに入るようになって気がつく。大人になっても知らないことはまだまだたくさんある。
「サウナ→外気浴→湯船」を2度繰り返した。
14時半に食事処がラストオーダーになるとのことだったので、一度見に行ってみた。メニューを一瞥し、そこまでお腹が減っていないことに気がついたので、休憩スペースへ。リクライニングチェアは、ソーシャルディスタンスを保った状態でほぼ満席になっていた。その他のスペースは、ペアが多かった。わたしは若干のひと目を気にしつつ、その一つに陣取った。雑誌や絵本が置かれており、「ぱんだ銭湯」という絵本を手にとった。パンダが体を洗ったりするとどうなるのか…秘密が色々隠された物語で楽しかった。その後、写真家の岩合光昭さんの猫の写真集を眺めた。

しばらくして、女性専用フロアのワーケーションできるスペースに移動した。ここでは会議室が予約でき、中でパソコンを広げ仕事をしている人もいた。
元々はお風呂のフロアだったらしく、湯船の形がそのままに、一段下がったところにお湯ではなくクッションがあった。ちょっとした狭い箱に1人すっぽり収まるのだが、パーソナルな空間ができてとても落ち着いた。そこで30分くらい読書をした。

この施設を存分に楽しもうと、専用の服へ着替えて「岩盤浴」のフロアへ。
最近の発汗方法と言えば、「手短にサウナ」一択だったので、あんまり期待していなかったのだが、仰向けやうつ伏せ、横向きを5分ずつポジション変えて寝ているとじんわり汗が浮かび、これも心地がよかった。
30分ほどゆっくりして、再度風呂とサウナに戻る。岩盤浴ですでに体が温まっているので、温度が低いスチームサウナでもすぐに汗の粒ができた。最後にフィンランドサウナに入り、水風呂からの外気浴で恍惚とした。天窓から除く空はすでに夕暮れになっていた。

#4 風呂上がりの・・・

「江戸遊」では風呂上がりのビールをお預けしたので、これを飲まないと今日が終わらない気がした。本当は日本橋に行きたいお店があったのだが、乗り換えも面倒くさく、レンタサイクルで向かおうにも寒すぎて、とりあえず行き先を決めずに電車に乗った。
乗り換えの飯田橋で「クラフトビアサーバーランド」というお店を見つけ、入店。日本のクラフトビールが飲めるお店だった。
たくさんサーバーが並んでいる目の前のカウンター席に着席する。
1杯目はラガー系の、でも苦味もしっかりあるおすすめのものを選ぶ。これに、野菜のピクルスと穴子のFish&Chipsを頼んだ。白身のさっぱりしたフライなので、味が濃く苦いビールが飲みたくなり、2杯目はスタウトを注文した。これも美味しかった。

穴子のFish&Chipsはハーフを頼んだのだが、想定していたボリュームの倍だった。最後は、ズボンのファスナーがすでにはちきれそうになりながら、食べた。少し残してしまった。


水曜日の18時半だからか、お店はそこまで混んでおらず静かだった。ビールをマイペースに飲みながら、持っていた小説を読んだりして、ゆっくり過ごしてから店をあとにした。

帰り道

お腹が破裂しそうだったので、少し歩こうかかと悩んだが、やっぱり寒くて無理だった。何を思ったかゲームセンターに立ち寄る。好きなキャラクターの台に1,000円を投入したがうんともすんともだった。まぁいいかと未練なく出口に向かっていると同じキャラクターの大きなぬいぐるみの台が目に入る。3回だけ…と区切りを付けて始めてみると、まさかの一回目で、ぬいぐるみの重心を見事に捉えゲットできてしまった。残りのお金を他の台にうつしてもらったが、そこでは成果が上がらず。それでも一番の大物を獲得して気分良く電車に乗って帰った。

朝から10時間、1人で東京を持て余すことなく楽しんだ一日だった。

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